部屋の壁に棚受けがないフローティングシェルフがあると、
それだけで部屋がちょっとオシャレになります。
そんなフローティングシェルフをDIYで作りたいと思っても・・・・・・
- なんだか難しそう・・・
- 壁に傷はつけたくない
- 賃貸だからビスは・・・・・・
でもじつは、スタンドバーで作った壁とビスケットを使えば、
棚受けのないオシャレなフローティングシェルフを作ることができます。
実際に石膏ボードに取り付けた小さな木の壁に、
ルーターやキーボードをディスプレイする用の3段のフローティングシェルフを取り付けたときの様子を、画像付きで紹介しています。
ここで紹介する方法なら、DIY初心者の方でもムリなくフローティングシェルフを作ることができると思います。
フローティングシェルフの作り方
棚板を固定する場所ですが、今回は以前に作ったアクセントウォールに取り付けます。
アクセントウォールの作り方は、別記事で解説していますのでチェックしてみてください。
ですので作業前の準備として、棚板を取り付ける場所の板を一旦外します。
この外した板に、棚板を取り付けていきます。
必要な道具
今回使用して工具は以下のとおりです。
- ビスケットジョイナー(ジョイントカッタ)
- ランダムサンダー
- 丸ノコ
ランダムサンダーや丸ノコがない場合は、紙やすりやノコギリで代用することもできます。
ただ、丸ノコはあると便利なので1台持っていると便利です。
ビスケットジョイナーについては、こちらの記事で紹介しています。
わたしの使っている丸ノコについては、こちらで紹介しています。
また、ビスケットを使わない方法も最後に書いてありますので参考にしてみてください。
使用した材料
使用した材料は棚板用の木材3枚と塗料、そして木工用ボンドです。
棚板のサイズは以下のようにしました。
- 杉板(厚さ20mm)・・・910mm×200mm
- アカシア集成材(厚さ15mm)・・・750mm×150mm
- アカシア集成材(厚さ15mm)・・・350mm×150mm
- オールドウッドワックス(ジャコビーン)
- 木工用ボンド
- ビスケット20番・・・12枚
個人的に棚板の奥行きは150〜200mmを使用することが多いです。
ビスケットは、棚板と壁板をくっつけるときにつかうものでこんな形をしています。
ビスケットジョイナーであけた溝に、このビスケットを挿し込んでくっつけます。
作業手順
作業手順です。
木材のカット
棚板に使用する杉板とアカシア集成材を必要なサイズにカットしました。
カットは丸ノコを使用しています。
長手方向のカットをするときは、平行定規があると簡単に高精度のカットが可能です。
私のオススメはこれ。
丸ノコ付属の平行ガイドを使っているときは、この作業が苦手だったんですが、このTスライドを使い出してからは苦手意識がなくなりました。
丸ノコを持っていない場合は、ホームセンターでカットしてもらうとラクですよ。
棚板をヤスリがけ
棚板になる杉板、アカシア集成材をヤスリがけします。
ホームセンターで購入したままの状態だと結構ザラつきがあるので、
ヤスリがけしたほうが手触りがよく使用感が上がります。
このときに、棚板の角部分もヤスリがけをしておくとトゲなどを予防できます。
どれくらいまでヤスリがけをするかは好みですが、私の場合は大体240番か400番まですることが多いです。
- 日常生活で使うもの…400番
- 作業場などで使うもの…240番
こんな感じで決めることが多いです。
今回は、
- 120番
- 240番
- 400番
の3つで仕上げました。
ここは本当に好みです。
ジョイント用の溝を加工
ヤスリがけが終わったら、ビスケットを差し込む溝を掘っていきます。
壁側と棚板側を並べ、取り付けたい位置に合わせます。
合わせた状態で溝の位置をマーク。
あとはマークした位置にビスケットジョイナーを合わせて、溝を彫ります。
トリマーでやる方法もあるようですが、私にはハードルが高いのであまりオススメしません。
ビスケットは20番を使用しました。
ワックス塗装
棚板を壁側の板と同じ色のワックスで塗装します。
ここではオールドウッドワックスのジャコビーンを使用しています。
同じワックスを使っていても、木材によってぜんぜん違う色になったりします。
こういう違いをみるのもちょっと好きです。
棚板の取り付け
さきほど加工した溝に、ビスケットを差し込み仮組みします。
この仮組みの段階で、ちゃんと形になるか確認しておきましょう。
確認できたら、壁側・棚板の両方の溝と接着部分に木工用ボンドを塗布します。
ビスケットはボンドの水分を含んで膨張することで、より強固に接合します。
なので、溝部分にもボンドを塗布します。
ボンドを塗布したら、ビスケットを挿入して棚板をくっつけます。
そしてクランプで固定して、ボンドが乾くまで待ちましょう。
壁板をビスで固定
棚板を取り付けることができたら、あとは外した壁板を戻すだけです。
このときに、ちゃんと水平が出ているかを確認しておきましょう。
完成図はこんな感じです。
ビスケットを使用しない場合はどうする?
今回はビスケットを使用して、棚板を取り付けました。
でもビスケットジョイナーはなかなか高額。
今後使うかもわからない・・・・・・という方は以下の方法を試してみてください。
その方法は……
- ダボで棚板を固定する
- ビスで棚板を固定する
じゃあ、ひとつずつ見ていきましょう。
ダボを使って棚を作る方法
ビスケットの代わりにダボを使用する方法です。
ダボ接合に必要な工具は、電動ドリルだけです。
ダボ穴を開けて、ダボを差し込み、接着すればビスケットと同じように棚板を接合することができます。
- ドリルで壁板、棚板両方にダボ穴を開ける
- 木工用ボンドを塗る(ダボ穴にも)
- 壁板と棚板をくっつけてクランプする
ただ注意したいことがあります。
それはダボ穴を垂直に開けること。
ダボ穴が曲がっていたりすると、棚板が水平に取り付けできなくなります。
ダボ継ぎのやり方については、別記事で詳しく解説しています。
このときにドリルガイドがあると便利です。
あとダボマーカーも準備しておくとダボ穴を同じ場所に開けやすいです。
(2024/11/20 20:21:05時点 楽天市場調べ-詳細)
ビスで棚板を固定する方法
もうひとつが、ビスで固定する方法。
今回の方法では、木の壁を使っているので、その壁板の裏からコーススレッド(ビス)で固定すれば、表面からビスが見えることがありません。
- 壁板と棚板にボンドを塗る
- 90度を確認しながらクランプする
- 下穴を開ける(できるだけ真っ直ぐ)
- 壁板の裏からビスを締める
ビスで固定するときは、あらかじめ下穴を開けておくと締めやすいです。
板割れ防止にもなるので、ぜひやっておきたい。
ボンドも併用したほうが強度が上がるのでオススメです。
ここでも、壁板と棚板が直角(90度)になるようしっかり固定してビスを締めるのがオススメです。
宙に浮いた棚はやり方次第では簡単にできる
フローティングシェルフと聞くと、
- 壁の下の下地から作らなければ
- なんだか難しそう
と思いがちですが、やり方次第では意外と簡単にできます。
今回紹介した方法は、初心者の方でも比較的簡単にできる方法だと思います。
スタンドバーで壁さえ作れば、
あとはビスケットで棚板をくっつけるだけ。
すごく簡単にできます。
工具の導入にはある程度の金額がかかりますが、
その後の作業の簡単さを利便性を考えると、なかなかなコスパじゃないかと思います。
木の壁を取り付ける方法は、別の記事で詳しく書いていますので、そちらもセットでチェックしてみてください。
ビスケットジョイナーについては、こちらで詳しく紹介しています。