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工具紹介

【DIY】マキタ/ジョイントカッター1年使った正直な感想レビュー

  • 「ねじ(コーススレッド)を使わないで家具を組み立てたい」
  • 「ダボはちょっと難易度が高い……」
  • 「棚受けを使わないで棚を取り付けたい」

ジョイントカッタをつかえば、こんな悩みを解消することができます。

「でもジョイントカッタを購入するだけのメリットは、本当にあるの?」

実際わたしもそう思って、購入まで1年くらい悩んでいました。

そんな私ですが、今ではあらゆる家具のDIYで大活躍してくれて大満足しています。

その理由を詳しく紹介していきます。

この棚はビスケットをつかって作りました。

棚受け金具などは使っていません

 

 

ダボ継ぎよりも作業がカンタン

私はマキタのジョイントカッタ18Vを、約1年前に購入しました。

休日のDIYにジョイントカッタを導入してからは、PCデスクの天板作成や踏み台の作成、作業台の作成などに大活躍してくれています。

特に購入してよかったと思うのが、天板の作成やネジ(コーススレッド)を使わずに家具の作成がカンタンにできてしまうということ。

ネジを使わずに家具や天板を作成する場合、「ダボ継ぎ」という方法が有名です。

【ダボ接ぎのやり方】ビスを使わずにスッキリきれいに仕上げる方法こんにちは、けーたです。 『ダボ継ぎ』のやり方を解説します。 DIYで家具を作るとき、 ネジが見えないようにしたい...

しかしダボ継ぎは、穴をあける位置がシビアだったり、垂直にダボ穴をあけないとちゃんと組めなかったりと、難易度はやや高め。

それに対してジョイントカッタは、

  • 横方向への位置調整が可能
  • 溝加工はジョイントカッタを押し込むだけ

と、ダボ継ぎと比較すると作業の難易度も手間も圧倒的に少なくなります。

ジョイントカッタは、DIY初心者にこそおすすめの工具なんじゃないかと思います。

 

カンタンに木材の接合が可能に

ビスケットジョイナーを持っていると、スゴく便利です。

ビスケットなら・・・・・・

  • ねじを使わずに木材をつなぎ合わせる
  • ダボよりもカンタン
  • 横方向の微調整ができる

ということができるようになります。

棚受けのない棚や、ねじを使わない家具などワンランク上のDIYができるようになります。

最初に機材の購入が必要ですが、その後の利便性を考えると十分に元が取れると思います。

充電式と100V(コード式)どっちがいい?

マキタのビスケットジョイナーには、3種類のタイプがあります。

  • 100Vタイプ(コード式)
  • 充電式18V
  • 充電式14.4V

大きく分けるとコード式と充電式がありますが、どちらがおすすめかタイプ別に解説していきます。

それぞれのメリットとデメリット

コード式と充電式のメリット、デメリットを下の表にまとめてみました。

メリットデメリット
100V(コード式)
  • 長時間の作業が可能
  • 高速回転で加工できる
  • コンセントが必要
  • コードの取り回しが面倒
充電式
  • 取り回しがラク
  • すぐに作業可能
  • バッテリーが減ると回転数が落ちる

使う場所が固定されているなら100V(コード式)も

コード式タイプは、バッテリーの残量を気にせずに使うことができるのが最大の魅力です。

家庭用のコンセントに挿せばすぐに使用することができます。

また、充電式と比較するとジョイントカッタ本体の重量も少し軽く作られています。

作業中にコードにひっかかったりしないように、コードの取り回しだけは気をつける必要があります。

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延長コードを使う場合にはとくに注意が必要ですね
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場所を選ばず使いたいなら充電式

充電式の場合、使用するときにコンセントが必要ありません。

そのためバッテリー残量にだけ注意しておけば、コンセントのない場所などでも使うことができます。

大物の家具をつくるときなどは、コードがない方が自由に動き回ることができるので便利です。

コードの取り回しに気を取られることもなく、作業に集中することができます。

この「作業に集中できる」というは、安全性も含めてDIYにおいてもっとも重要なことではないかと感じています。

また充電式のモデルには、14.4Vと18Vの2種類があります。

購入するときは、間違えないように気をつけてください。

 

同梱品と各部名称

同梱品と各部名称の紹介です。

同梱品

同梱されているものは以下のとおりです。

  • ジョイントカッター本体
  • ダストバッグ
  • セットプレート
  • 超硬カッタ
  • ロックナットレンチ

超硬カッタについては、すでに本体に取付けられた状態になっています。

そのため、バッテリーの取付をするだけ(コード式はコンセントに挿すだけ)で、すぐに使用することができるようになっています。

各部名称

アングルガイド

溝を加工する位置に、中央のラインを合わせて簡単に位置決めができるようになっています。

木材の厚みの調整は、写真奥のダイヤルを回すことで変更可能です。

フェンス

アングルガイドを外すと、フェンスの角度を変更することができます。

角度がある場所でも、カンタンに加工することができます。

90°、45°、0°の3箇所は、ピッタリと止まるようにロックされるようになっています。

切り込み深さ調整ダイヤル

このダイヤルを使用するビスケットの大きさに調整します。

写真では0番のビスケット用になっています。

警告ランプ

バッテリーに異常があると、このランプが点滅します。

電源(スライドスイッチ)

電源ボタンは、本体トップにあります。

このボタンをスライドすると、電源が入ります。

ジョイントカッタでできること

コーナージョイント

箱や棚などをつくりたいときに使用します。

加工をする時は、中心線からジョイントカッタがズレたり浮いたりしないように注意するときれいに組み付けができるようになります。

 

T形ジョイント

棚の中板などを組み付けたい箇所などで使用することが多いです。

水平側の材料を加工するときは、ジョイントカッタのアングルガイドをはずして加工します。

このとき、ベース側面のマークと材料につけたマークがズレないように注意しましょう。

 

 

マイタージョイント

箱や棚の角を45度にカットした時に使用します。

加工するときは、アングルガイドははずしフェンスを45度に調整して加工します。

 

フレームジョイント

額縁などを作るときに使用します。

材料にセンターマークをつけたら、そのマークに合わせてセットして加工します。

 

エッジジョイント

幅の狭い板をつなぎ合わせるときに使用します。

天板などを作りたいときに便利です。

材料の厚みによって、アングルガイドの高さを調整して使用します。

 

ジョイントカッタを使うときに必要なもの

ジョイントカッタを使って木材と継ぎ合わせるには、ジョイントカッタ本体以外に以下のものが必要です。

  1. ビスケット
  2. 木工用ボンド
  3. クランプ

ビスケットのサイズは3種類

マキタから販売されているビスケットは0・10・20の3種類があります。

使用する木材の厚みや大きさによって、必要なサイズを使い分けます。

私の場合は、下記のように使用するサイズを変更しています。

  • テーブルなどの大型の家具…20番
  • 幅500mm以下の家具…10番
  • 小物入れなどの小さいもの…0番

おおまかにですが、このような感じで必要な強度や木材の大きさによってサイズを選択しています。

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おすすめのクランプ

クランプはムラテックのパイプクランプがオススメです。

このクランプは、別途25φのパイプを購入する必要があります。

その分費用はややかかりますが、パイプを数種用意することで使用したいサイズのクランプに調整することができます。

また、最大荷重1000Kgなのでガッチリと圧着したいときにはすごく便利です。

天板などの大きなものを作りたいというときは欠かせません。

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非常にちからが強いので締めすぎ注意です。
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ジョイントカッタの使い方

おおまかな使い方のイメージとしては以下のとおりです。

  1. ビスケットを差し込む場所にマーキング
  2. ジョイントカッタの調整
  3. ジョイントカッタで溝を掘る
  4. 接合部と溝に木工用ボンドを塗布する
  5. ビスケットを差し込む
  6. 木材を組み上げてクランプで固定する

それでは各工程をくわしく解説していきます。

手順1 ビスケット位置をマーキング

ビスケットを差し込む場所にマーキングをします。

マーキングをする際は、実際に接合した状態と同じように木材を並べます。

そして2枚の木材にマーキングをします。

ここでマーキングしたラインを目安に、ジョイントカッタをセットします。

そのためラインは長めに引いておくことがポイントです。

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ラインが短いとジョイントカッタをあわせたときにラインが隠れてしまいます

手順2 ジョイントカッタを調整

使用するビスケットのサイズや木材の厚みにあわせて、ジョイントカッタを調整します。

調整する部分はこの2か所です。

  • 切り込み深さの調整
  • 加工位置の調整

切り込み深さの調整

使用するビスケットサイズにあった切り込み深さに調整します。

ジョイントカッタ右側にあるストッパを回すと、調整ができます。

このストッパには「0、10、20」の数字があるので、ここに合わせるだけです。

加工位置の調整

接合する木材の厚みに合わせて、溝を加工する位置を調整します。

位置の調整は、フェンスのダイヤルを回してフェンスを上下して合わせます。

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角度のついた場所に加工したいときは?

フェンスの横についているバーをロック解除すると、角度調整をすることができます。

目盛りがついているので、これに合わせるだけでするに角度調整も可能です。

手順3 ジョイントカッタで溝加工

手順1で引いたラインに、ジョイントカッタの印を合わせセットします。

あとは電源を入れて、位置がズレないようにジョイントカッタを保持したまま押し込みます。

この押し込みは腕を使うよりも、足や腰を使って押し込むと比較的ラクに押し込むことができますので試してみてください。

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腕だけで押し込もうとするとセット位置からズレたりする可能性もありますよ

手順4 木工用ボンドを塗布

溝の加工ができたら、溝と接合面の両方に木工用ボンドを塗布します。

溝にしっかりとボンドが塗布されていないと、ビスケットが膨らまず、接合強度が弱くなってしまいます。

ビスケットは、ボンドの水分を吸うことで膨らむことで接合強度を出すことができるようになります。

ですので溝部分へもしっかりボンドを塗布するようにしましょう。

ke-ta
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ボンドを塗布する前にビスケットを挿して仮組みしておくと安心ですよ

手順5 ビスケットを溝に差し込む

ボンドが塗布できたら、溝にビスケットを挿し込みます。

ビスケットを差し込んだら、もう一方の木材を組み合わせます。

手順6 クランプで圧着

組み込みができたら、最後にクランプで固定して圧着します。

木工用ボンドがたれてきたら、余分なボンドを水で濡らしたウエス等で拭き取ります。

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ダボと違って横方向の微調整ができるのも便利ポイントです

天板などの大きなものを接合する場合は、パイプクランプがオススメです。

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このパイプクランプは、25φのパイプを別で購入する必要があります。

その分パイプの長さを変えるだけで、大きいものから小さいものまで使用することができるので、汎用性が高くDIYをするときに大活躍してくれます。

クランプをするときは、端材をかませることでクランプ跡がつくことを防止することができます。

 

カンタンでワンランク上の仕上がり

作業工数だけをみると、けっこう手順がたくさんあるなぁと思います。

でも実際に作業をしてみると、ビスを締めたりダボ継ぎをするよりもはるかにカンタンに作業ができると思います。

というのも・・・・・・

  • ビスを締めるときに必要なちからの加減が不要
  • ジョイントカッタが勝手にまっすぐ溝加工してくれる
  • 横位置の微調整が可能なので、若干の位置ズレは調整可能

という具合にジョイントカッタを正しく使いさえすれば、比較的カンタンに作業を完結することができてしまいます。

しかも、見た目もスッキリとスタイリッシュな仕上がりにすることができます。

DIYを始めたばかりの初心者の方こそ、ひとつ持っていると作品の幅が広がってよりDIYを楽しむことができるようになると思います。

実際にビスケットを使用した棚の作り方は、こちらの記事で解説しています。