今回は、10.8VインパクトドライバーがDIYで使えるのかどうか?を紹介します。
インパクトを購入しようと調べていると、DIYには18Vがおすすめ、10.8Vでも大丈夫!
みたいなことをよく聞きます。
なので実際に10.8Vの工具(TD111DZ)を買って、数ヶ月試してみた結果を書いていきます。
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・費用は抑えたいけれど、安いのを買って後悔したくない
・10.8Vは比較的安いけれど、DIYでちゃんと使えるの?
マキタ10.8Vインパクトドライバーは使えます
マキタの10.8VインパクトドライバーTD111は木工DIYで、十分使えるの性能を持っています。
いまではマキタでいうと40Vや18Vが主流となっています。
なので10.8Vというと何となくパワーが弱いと想像してしまいがちですが、このTD111は木工DIYにおいて十分なパワーを持っています。
実際に使用している中で2×4の木材に75mmのビスを揉むときでも、まったくパワー不足を感じたことはありません。
壁にOSB合板を貼ったときも、大型の踏み台を作ったときもTD111を使用してビス締めをしましたが、まったく問題ありませんでした。
マキタTD111のスペック
TD111インパクトドライバーの主な性能は以下のとおりです。
重さ | 970g(B1015/1.5Ahバッテリー装着時) |
最大トルク | 135N・m |
締め付け能力 | コーススレッド22~90mm |
回転数(強モード/弱モード) | 0~3,000/0~1,300 |
打撃数(強モード/弱モード) | 0~3.900/0~1,600 |
付属品 | プラスビット、フック |
マキタHPより抜粋
https://www.makita.co.jp/product/li_ion/td111dshx/td111dshx.html
バッテリーは1.5Ahで十分
バッテリーセットで購入するときは、1.5Ahモデルと4Ahモデルの2種類があります。
バッテリー容量の参考値としてですが、私の場合インパクト、ドリルドライバー、ジグソーの3機種を使い回しても1日の作業でバッテリー(4Ah)でメモリは半分ほど残っています。
ですので充電をしながら使い回してという使い方ならば、バッテリーは価格の安い1.5Ahで十分だと思います。
トルクはDIYモデル14.4Vとの差は感じられない
おそらくもっとも気になるトルクについては、わたしが一番最初に購入したHiKOKIのDIYモデル14.4VインパクトドライバーFWH14DFを参考に比較してみました。
FWH14DFの最大トルクはカタログスペックで140N・m。
それに対してマキタTD111は135N・mで数値上5N・m低くなっています。
しかし、実際に使用してみるとトルクの差は全く体感することはできませんでした。
プロモデルとDIYモデルの違いはあれど、最大トルクという点で見れば1クラス上のモデルと同等のパワーを持っているということになると思います。
使用する前に思っていた「10.8Vはパワー不足なのでは?」という疑念はいい意味で見事に裏切られたことになります。
軽量ボディで高所作業がラクチン
またTD111は小さくそして軽いので、天井のボードをビス止めしているときなんかはすごくラクに作業をすることができました。
バッテリー装着時で1Kg程度という軽さはTD111の最大のメリットなのかもしれません。
天井以外の普段遣いでもその軽さのため、長時間の使用がラクチンです。
また、フラッグシップモデルに搭載されている「楽らくモード」「強モード」「弱モード」の3つのモードが搭載されています。
そのため、インパクト初心者の方でも使用する場所や自分のスキルに合わせてモード選択をすることで、カムアウトのリスクを軽減することができます。
マキタTD111のメリットとデメリット
どんな優れた製品にもメリットとデメリットがあります。
ここでは、TD111を実際に使用して感じたメリット・デメリットを紹介していきます。
メリット
- 重量が約1Kgと軽いので、長時間作業や高所作業がラク
- 楽々モード・強・弱の3モードで初心者にも扱いやすい
- DIYモデルと比較するとヘッドが小さいため狭い場所でもOK
- 設計バランスがいいため、カムアウトのリスクが低減
重量が軽く、インパクト自体のバランスもいいと思います。
DIYモデルとの使用感を比較するとその違いは顕著で、明らかにビットへ力を加えやすくなっているような気がしました。
そのためビスも打ちやすく、さらに3つのモードで調整ができるので初心者が使いやすい仕様になっていると思います。
デメリット
- DIYモデルと比較するとやや高価
- マキタ10.8Vシリーズに、トリマーやサンダーがない
デメリットとしては、DIYモデルと比較するとやや高価ということでしょうか。
DIYモデルは1~15,000円程度に対し、TD111(1.5Ahバッテリー)は22,000~24,000円程度(共にバッテリーセット)と比較すると高額です。
ただし実際に使ってみた使用感や性能も併せて考えた場合、この価格差を払ってでもTD111を購入した方がいいと個人的には思いました。
そして個人的に価格差よりも気になったのが、バッテリーの互換性の問題です。
つまりは、マキタ10.8Vシリーズのラインナップについて。
このマキタ10.8Vシリーズにはトリマーやサンダーがラインナップされていません。
なのでトリマーやサンダーをコードレスを購入しようとした場合、新たにバッテリーも購入するか、AC100コード式を購入するかという選択になってしまうことです。
これらの工具を充電式で揃えるつもりならば、やや費用は掛かりますが最初から18Vモデルを選択しておく方が後々いいと思います。
マキタTD111はこんな人におすすめ
- 力の弱い女性
- 天井リフォームなど上向きで作業をしようと思っている人
- 軽くて使えるインパクトを探している人
こんな方には、TD111は最適なインパクトドライバーとなると思います。
実際に私が天井のボード張りをしていたときに、この軽さの恩恵をすごく感じました。
天井作業(といっても少しのスペースですが)は、意外と腕や首が疲れます。なのでインパクトの重量の違いが、そのまま疲労度に直結してきます。
これからDIYで天井などの高い場所をリフォームをしようと思っている方、特に力の弱い方などはできるだけ軽いインパクトを使用した方が作業がラクになるはずです。
また、搭載されている3つのモードや取り回しの良さ、トリガーのレスポンスの良さなど使い勝手もいいので、今のインパクトに不満を持っているという方にもおすすめができるのではないでしょうか?
TD111はそんなニーズにピッタリ合っていると思います。
TD111をおすすめできない人
逆にこう考えている方には、バッテリーの互換性の関係上あまりおすすめできません。
- トリマーやサンダーを充電式で揃えようと思っている方
マキタ10.8Vシリーズには、トリマーとサンダーがありません。
そのため、これらの工具を充電式で揃えようと思っている人の場合、やはり18V以上のものを購入しておいたほうがいいと思います。
ですがこれはバッテリーの互換性を考えた場合の話で、TD111は性能の性能が問題というわけではありません。
丸ノコやサンダーをを100V(コード式)タイプを使用していくという方の場合は、DIYで十分に役立ってくれるマシンだと思います。
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