テーブルの天板を自分の好きなものにDIYしたい!
しかもできるだけ簡単に。
そしておしゃれにしたい。
ふとそう思い、スチール製の事務机の天板を木製にリメイクしてみました。
このスチール製事務机は20年以上倉庫で放置されていたものを、
ちょっと前に塗装したものです。
その時の様子はこちら↓
塗装して、天板を作った結果、収納力抜群の作業台ができあがりました。
ここでは、今回作った天板の作り方を紹介しています。
自宅のテーブルやPCデスクにも応用できるものですので、ちょっと見てみてください。
シンプルなPCデスクを作りたいという方は、こちらもチェックしてみてください。
今回の戦略は・・・既存の天板にかぶせるだけ
今回の計画としては、こんな感じをイメージしています。
このスチール製の事務机の天板は、脚部分のパーツとボルトと天板に空いた穴にパーツを引っ掛けるようにして留まっています。
ボルト部分はまだいいとして、このパーツを引っ掛けるような穴を、
木材にイチから開けるのはちょっと難しそう・・・。
ということで、今回は既存の天板に被せるタイプの天板を作成してみることにしました。
使った資材は2種類だけ
・30×40の角材(天板の枠)・・・4本
・OSB合板11mm(天板)・・・1枚
今回使用した材料は、この2種類だけです。
どこのホームセンターにもあるもの。
すぐに入手することができると思います。
角材やOSB合板を使っているのは、
たまたま手持ちの資材でちょうどいいサイズだったというだけですので、
用途や予算に応じて変更しても問題はないと思います。
スチール製事務机の簡単な天板の作り方
1.材料のカット
2.枠の作成
3.切り欠き加工
4.天板設置
5.ヤスリがけ
6.塗装
1.材料となる角材やOSB合板のカット
天板の枠となる30x40mmの角材を必要な寸法でカットします。
今回は45°でカットしています。
45°でカットすることで、組み上げたときに木口が見えなくなって見た目がスッキリします。
そして天板部分のOSB合板は、枠の内側のサイズ+12mmでカット。
これは後で枠の内側に天板を乗せるための幅12mmの溝を掘るので、
その分天板を大きくカットします。
2.枠の作成
先ほどカットした角材を使って枠を作ります。
長辺と短辺からそれぞれ1本ずつ、合計2本のビスでとめています。
ビス締めするときに役立ったのが、このコーナークランプ。
これはたまたまホームセンターで数百円で見つけて安かったので、買ってみました。
このタイプのコーナークランプは使うのが初めてだったのですが、
クランプで止めるだけなのでかなり使いやすかったです。
枠の形ができあがったら、
この段階で既存の天板(スチール製)に枠がはまるか確認しておきましょう。
3.切り欠きを加工
そして天板を設置するための切り欠きを掘ります。
この作業には、トリマーを使用しました。
今回は12mmのストレートビットを使用しています。
OSB合板の厚さと同じ11mmの深さで切り欠きをつくりました。
トリマーを使用するときは、
・一度に掘る深さは3mm程度まで
・平行ガイドは右側にセットする
この2点を注意すると失敗する可能性が下がります。
この逆をやってしまうと、溝が曲がってしまったり、
ビットがはじかれたりして危険なので注意しましょう。
4.天板を設置
天板になるOSB合板を設置していきます。
角材で作った枠の溝部分にボンドを塗り、OBS合板を乗せます。
固定方法は色々あると思いますが、
今回は22mmの隠し釘を天板の上から打ち固定しました。
5.ヤスリがけ
ボンドが乾燥したら、塗装前のヤスリがけです。
今回は用途が作業台として使用するということもあり、
トゲが刺去らなければ問題ない程度なので、
ヤスリの番手は120番を使用しました。
普通にデスクやテーブルとして家の中で使用するものの場合は、
最低でも240番くらいを使用した方が手触りが柔らかくなり使っていてストレスがないと思います。
ヤスリをかける場所としては、
角の部分はもちろんですが、天板の上もまんべんなくヤスリがけをすると塗装の際に塗料の乗りが良くなります。
6.塗装
今回の塗装はオールドウッドワックスのジャコビーンを使用しました。
今までワックスはウォルナットを使用することが多かったのですが、
このジャコビアンはウォルナットよりもより古材に近い感じに仕上がります。
全体に塗り終えたら、
綺麗なウエスなどで余分なワックスを拭き取ります。
表面にツヤを出したい場合は、
よりしっかりと磨くことでツヤを出すことができます。
余分なワックスの拭き取り(磨き)が終わったら、
既存の天板に上から被せて完了です。
天板が変わるだけで、かなり渋い感じになってくれました。
天板を作るときの注意点
ここからは、今回の作業をしていて感じた注意点をまとめています。
気が向いたら読んでみてください。
注意点1:作業台として使う場合はOSB合板は向かない
OSB合板を天板にするときは、ちょっと注意した方がいいです。
というのも、OSB合板の表面はかなりツルツルで滑ります。
家の中で机やテーブルとして使う分には問題が無いかもしれませんが、正直なところ作業台として使う場合は少し考えた方がいいのかもしれません。
表面がツルツルなので、カットや穴あけの時に材を押さえても滑ってしまうことが多々あります。
カット中に材が動いてしまったりすると、怪我の原因になりかねません。
私の場合は、カットや何かを固定する時には100均の滑り止めシートを下に引いてから作業をすることで木材のズレや滑りを押さえています。
カットの時に限らず、とにかく滑りやすくものが動きやすいのでなんらかの対策が必要になります。
注意点2:材料のカットは大きめがおすすめ
今回のように既存の天板の上から被せるタイプを作るときは、最初のサイズをやや大きめにカットした方が無難です。
大きければ後余分な所をカットすればいいだけの話ですみますが、小さいときはそうはいきません。
またイチから部材のカットをし直さなければならず、ムダに資材が必要になってしまいます。
実際に今回、最初からぴったりにカットしようとしてしまったために、長さが微妙に足らなくなり、中途半端な長さの材が作業場の端材置き場に鎮座することになってしまっています・・・。
スチール製事務机は作業台としてかなり優秀
想定外のことがあったりもしましたが、最終的にはなんとか形になった事務机のリメイクでした。
実際に事務机を作ってみて初めて気づいたことですが、事務机は作業台として使うとかなり優秀です。
そのままではちょっと使えませんが、簡単な天板をかぶせてだけで収納力抜群の作業台へと大変身してくれます。
よく使うビスやビット、スケールなどを収納しておくと一歩も動くことなくビットの交換や作業をすることができます。
天板もそこそこの広さを持っているので、組立やカットの作業も大体はその場でできてしまいます。
もしも使わなくなったスチール製の事務机が眠っているならば、作業台として再生してみることをおすすめします。
今回使用した資材と工具まとめ
今回使用した資材と工具はこちらです。
・角材30x40mm・・・4本
・OSB合板11mm・・・1枚
・丸ノコ(ジグソーやノコギリでもOK)
・インパクトドライバー
・トリマー
・金槌
・コーナークランプ・クランプ
・メジャー(コンベックス)
・隠し釘22mm
・木工用ボンド
・オールドウッドワックス(ジャコビアン)
・コーススレッド75mm
天板作りは難しい工程もほとんどなく、かかる材料費も少なくすみます。
DIYをやったことがないという方でも比較的作りやすいと思います。
天板を変えるだけで、いつもとは違った風景を見ることができるのでぜひやってみてください。
(2024/11/21 12:52:57時点 楽天市場調べ-詳細)