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家具/小物の作り方

【DIY】1×4木材でつくる踏み台の作り方

男前風な踏み台の作り方

先日1×4で作った棚の取付け位置が思った以上に高い場所になってしまったので、踏み台を作ろうということに。

というか、作らないと棚に届かない事態が発生・・・(汗

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ということで、1×4と端材の木材でできる踏み台の作り方を紹介していきます。

男前風な踏み台
この記事の内容は?

・踏み台づくりに必要な材料を紹介しています
・椅子にもなる踏み台の作り方を工程別に紹介しています

 

 

必要な材料と使用工具

使用した工具

今回使用した工具は以下のものになります。

ビスケットジョイントカッターを持っていない方は、ダボ接ぎでも、ビスでも可能です。

今回使用した工具

・インパクトドライバー(ドリルドライバー)
・トリマー(ならい加工とR加工)
・丸ノコ
・ジグソー
・ランダムサンダー
・ビスケットジョイントカッター
・クランプ

 

使用材料

そして今回使用した材料はこれです。
すべて、家にあったもので作成しています。

今回使用した材料

・1×4材 750mm 2本(A)
・1×4材 866mm 2本(両端30°カット)(B)
・1×4材 233mm 2本(片端30°カット)(C)
・1×4材 390mm 2本(片端30°カット)(D)
・1×4材 521mm 2本(片端30°カット)(E)
・杉板(30mm厚) 120mmx350mm 6枚(F)
・2×4材 350mm 4本(G)
・30×40角材 240mm 2本(H)
・30×40角材 450mm 2本(I)
・30×40角材 650mm 2本(K)
・シナベニア9mm端材(倣い加工の型用)

材料一覧いちばん上段の座面は急遽追加したため、受け材(H)はあとでカットしました

これらの材料を書き画像のように組み上げます。

組み付けイメージ完成イメージ、角度付のカットはすべて30°でカットしています

材料(E)は長さを間違えてカットしてしまいました。

測り間違えて長さが足りない見事に長さが足りませんでした・・・

ここも後で、改めてカットし直しています。
写真は撮り忘れました・・・。

踏み台兼スツールの作り方

作業工程

1.部材のカット、サンディング
2.ビスケットで脚の組み付け
3.トリマーで脚部分の面取り
4.踏み板の受け材組み付け
5.脚同士をビスで組み付け
6.隙間のパテ埋め
7.ビスの埋木処理
8.脚、踏み板の塗装、踏み板取付け

部材のカットとサンディング

まずは丸ノコを使用して必要な材料を切り出していきます。

このときに、丸ノコ定規があるとカットがとてもラクになります。
丸ノコ定規の作り方は、別で記事を書いていますので参考にしてみてください。

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今回は脚の部分に角度をつけて階段状に作りたかったので、前脚部分の両端と、前脚と後ろ脚を繋ぐ材の片側をそれぞれ30度でカットしています。

角度がついたカットをするときは、丸ノコガイド定規のフリーアングルというガイドの角度を自由に調整ができる定規があると便利です。

これは角度をつけてカットをしたいときなど、なにかと役に立つのでひとつ持っておくといいと思います。

カットがすべて終わったら、すべての材をサンディングします。

サンディングの程度によって、仕上がり時の手触りなどが大きく変わってくるので、面倒でも入念に行うことをおすすめします。

今回は、部材の点数が多かったので電動サンダーを使用しましたが、ハンドサンダーでもやってやれないことはないです。

ただし、根気と時間と体力は必要になりますので、頑張ってください。

ke-ta
ke-ta
ペーパーは120番と240番を使用しました。塗装の時に400番の耐水ペーパーをかける予定です。

またスツールとして使用する場合には、2×4材(部材G)の長さ(幅)を400mm以上をおすすめします。

当初の予定では二段の踏み台を作るつもりでしたが、私の場合今回の350mmでは、横幅がピッタリ過ぎて二段目に座われなくはないけれどちょっとキツいよという状態でした。(参考:身長173cm、体重65Kg男性)

なので急遽の三段目を追加して、そこに座れるよう設計を変更しています。

3段目を追加

脚の接合

サンディングまでが完了したら、次は脚の組み付をします。

(A)と(B)の材を(C) 、(D)、(E)の3本で接合します。

この組み付けには、ビスケットを使用しました。
最初は75mmのビスとボンドで接合する予定だったのですが、ビスケットの方がキレイに組み付けできそうだったのでビスケットを使用しました。

使用したビスケットは20番です。

組み付け図赤のライン部分にビスケットの溝を加工して、接合しました

実際の作業の流れは以下のとおりです。

ビスケット加工の流れ

1.ビスケットを挿し込む用の溝をジョイントカッターであける。
2.溝と接合面にに木工用ボンドを注入。
3.もう片方の溝にも木工用ボンドを注入。
4.ビスケットを差し込む。
5.もう片方の溝に合わせてビスケットを差し込み組み付け。
6.位置を調整して、クランプで圧着。
7.ボンドが乾いたら完了。

固定位置が決まったら、クランプで締めてひと晩しっかりと乾くのを待ちました。

と、慣れた風に解説をしていますが、じつはビスケットの使用はこれが初めて。

ですが、ビスケットはダボと比較するとそこまで位置決めがシビアでないのでとても簡単に作業をすることができました。

横方向の位置決めに関しては、少し遊びがあるくらいだったので、初心者の方こそビスケットを使用した方が完成度は上がると思います。

ビスケットジョイントカッター

ジョイントカッターを持っていない場合は、ビスやダボで代用できると思います。

脚の角をR加工

本当はこのまますべて組み付けようと思っていたんですが、なんとなく見た目がパッとしないということで急遽トリマーを使い、脚部分の角を面取り加工することにしました。

まずは角の部分のRの型をシナベニアの端材をジグソーでカットし、その後サンディングして作成します。

そしてこれを先程ビスケットで接合した脚にクランプで固定し、トリマーで倣い加工をしました。

トリマーで加工

こうすることによって、すべての角のRを同じように作ることができます。

R面取り加工

そして全体的にもう少し丸みを持たせるために、ビットをボーズ面ビットに変えて全体を面取りをしました。

トリマービフォーアフタートリマー加工前(左)とトリマー加工後(右)

面取りする前と比べると、全体的に柔らかい印象になります。

トリマー加工をした場所は、軽くサンディングをして整えておきました。

受けの取付け

脚の加工が終わったら、この脚に座面や踏み面を載せるための受けを取付けます。

受けとして使用する30x40mm角材を両端同じ高さになるように計測し、ビスで止めていきます。

座面の受け材の取り付け

最上段は座面と同じ長さでカットしています。

ここは最も目につく場所なので、出来るだけ余分なものは隠すようにしました。

おかげで割とスッキリした感じになりました。ビスは35mmのスリムビスを使用しています。

2×4で脚同士を接合

そして遂に2つの脚部分の接合です。

この接合には、2×4材(材料G)を使用しています。

できるだけ強度を持たせたかったので、手持ちにある中で一番厚みのある材である2×4材を使用しました。

ここがガッチリするだけで、全体の強度がかなり上がります。

組み付けには75mmコーススレッドを使用しました。

そして下穴はビスを隠すための埋木をするため、皿取り錐を使って5~10mm程度皿取りをしています。

埋木用に皿取りあとで埋木処理をしてビスを隠します

この部分は、塗装前に同じ2×4材の端材で埋木を作成して埋木処理でビスを隠す予定です。

これでやっと、脚が繋がり自立させることができるようになりました。

隙間をパテ埋め

ここは最初に処理をしておけば良かったと反省をした点です。

1×4や2×4は角がR加工されています。
そのため、そのまま接合をするとRのぶん隙間ができてしまいます。

最初はそこまで気にならないと思って製作していたのですが、実際に組んでみると想像以上にその隙間が気になりました。

これから1x材や2x材を使用するときは、あらかじめR部分の処理をしてから作業をしようと思います。

今回はもうビスケットで繋いでしまった後だったので、とりあえず木工パテで埋めることにしました。

隙間を木工パテで補修マスキングテープで養生してからやることをおすすめします

木工パテは1度塗りだとパテが痩せてへこむので、複数回に分けて処理した方がいいです。
そして、マスキングテープでの養生をおすすめします。

今回はパテを2回に分けて処理しました。
そしてその後、平らになるようにサンディングをしました。

埋木処理

今度はビス穴を塞ぐために埋木の処理です。
埋木はダボでもいいのですが、埋木錐を使用して埋木の作成からやることにしました。

同じ材で埋木をつくると、ダボよりも埋木部分が目立たないように処理することができます。

今回は2×4材と杉の板材の端材を使って埋木を作ります。

インパクトドライバーを使用して埋木を作るときは、インパクトが効いてしまうと埋木が途中で折れてしまうことがあるので、注意してください。

ドリルドライバーがあるのであれば、ドリルドライバーを使用したほうが、途中で割れずに埋木を作りやすいです。

ドリルドライバーで埋木作成ドリルドライバーの方がきれいな埋木が作りやすいです

作った埋木は、マイナスドライバーなどでほじってあげると取り出すことができます。

埋木ができたら、ビス穴の部分にボンドを入れ埋木を叩いていきます。
そしてその後、ノコギリでカットすればキレイにビス穴を塞ぐことができます。

埋木でビスを隠しますダボよりも目立たずきれいに処理できます

このとき、アサリの付いていないノコギリを使用すると材に傷が付きにくいです。
わたしはライフソーを愛用しています。

水性塗料で塗装

最後に塗装です。

今回の塗装は和信ペイントのネオステイン(オリーブ)とダイソーの水性塗料(ブラック)を使用しました。

和信ペイント水性ネオステインオリーブ

ネオステイン、ダイソーの水性塗料ともに2度塗りで仕上げています。

ネオステインは、1度目を塗った後に400番の耐水ヤスリでサンディングして2度塗りしました。

ネオステインを使うのは初めてだったのですが、思っていたよりもかなりキレイに木目が出ていて、塗りやすいので次からもつかってみたい塗料のひとつになりました。

塗装が終わったら、踏み台部分をビスで取付けて埋木でビスが見えないように処理して、埋木部分を筆で塗装して完成です。

板のビス止め跡を埋木で処理このあと埋木にも塗装をしています
踏み台完成図

棚用の踏み台を兼ねたスツールの完成

こうやって見てみると木工パテの処理後や、角のR加工などかなり雑な部分がありますが、オリーブのステインとブラックの座面部分が割と男前風な雰囲気を生み出し、イイ感じの踏み台ができたのではないかと思います。

一番上に取付けた杉板は、750mmの高さにあるのでスツールとしても使用することができ、作業中のちょっとした休憩もここでできるようになりました。

ke-ta
ke-ta
いままではそのへんの箱に座っていましたので、大進歩です(^^;

スツールを兼ねた踏み台、省スペースにもなりますのでおすすめです。

材料費に関しても作業場で余っていた木材を使用したので、正確な計算はしていませんが、割を安く作ることができたんじゃないかと思います。

今回、実際に作ってみて思ったことは…

ただ、上記3点のポイントは本当に重要事項です。

角度のあるカットは、少しズレただけでも組み付け時に大きなズレに繋がります。

スライド丸ノコなどを持っている方は、そっちの方がよっぽど精度の高いものが作れると思いますが、スライド丸ノコは高価なので、なかなかという方も多いはず。

そんな場合は、フリーアングルがおすすめです。

そして木工パテは、ちゃんとサンディングしないと今回のわたしみたいにガッツリと後が残ってしまうので、サンディングは面倒くさがらずにしっかりやることをおすすめします。

とはいえ、今回作った踏み台は工具だけ揃っていれば、割とカンタンにできるので試してみてください。